出られない部屋シリーズも早いもので19話を迎えた。
最初は一話こっきりの短編だったはずの話がシリーズ化しあと一話で二十話に到達するとは……過去の自分が知ったら驚くだろう。
今回は心優しい花屋の青年と花の魔物アルラウネの物語である。
花屋の青年はともかくアルラウネは話せない設定にしてしまった(してしまったとか書くな)ので描写と記号で感情を表現する必要があるのだがなかなかに難しい。
同じ表現を描写するとくどくなるしかといって過剰に表現するのもよろしくない。言葉を話さないキャラクターを今まで書いたことがなかったのでいい経験になったと思う。
次はいよいよ二十話。十話の時は一区切りというか話の始まりを書いたが二十話はどんな内容にすべきか。
メインキャラである魔族と水晶玉の話にしてもいいのだがそれは最終回までとっておきたいし……あえていつも通りの話にしてもいいかもしれない。
二十話をどんな話にするか悩みながらお茶を飲む湯町なのであった。