ゆずまちのきろく。

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湯町のおすすめ小説レビュー! その1

自分は小説家になろうに小説を投稿している。他のサイトもあるがWEB小説といえばやはり小説家になろうを連想する方が多いのではないだろうか。そんな小説家になろうで思い出深い作品がある。


今まで自分は書籍化作品を読むためになろうを利用していた。具体的にいうとティアムーン帝国物語にハマって書籍化された続きを読んでいた。ミーア様万歳。


しかし自分も作品を投稿するようになりティアムーン帝国物語以外の、他の作品にも目を向けた方がいいのではないかと思い始めていた。しかしなろうには沢山の作品がある。そんな数多の作品の中から何を読んだらいいのだろうかと足踏みしていた。そんな時Twitterに宣伝ツイートが流れてきた。その作品のタイトルが気になって自分は読む事にした。その作品こそが今回紹介する思い出深い作品である。




30年待たされた異世界転移

https://ncode.syosetu.com/n4520hd/

明之 想 さんによる作品だ。



異世界転移というとデジモンとかみたいに突然転移させられてこれからどーすんだ!?!? と主人公が困惑するのを楽しむジャンルだと思っていたのだが(少なくとも自分はそうだ)この作品はなんと題名にもあるように30年待たされる。


30年。当時10歳だった主人公が神様と約束をし異世界で暮らせるぞー!向こうに行っても大丈夫なように訓練だー!と努力を続けて40の中年になるまで待たされるのだ。

これでただ神が現れて口約束するだけならばあれは夢だったのかと諦めきれただろうに一度短い間とはいえ現実離れしたファンタジックな異世界を体験した後の約束なのでそれも難しい。

いつまで経っても神は現れないし周囲に異世界の事を秘密にするために余所余所しくなる。努力をしてもその努力を活かすための場所に行けない。子どもの頃の異世界への憧れが、情熱が、大切な何かが大人になっていくことで失われている。地獄である。その辺の描写が容赦ないのでえ、これ大丈夫か……!?と心配しながら読んでいた。


そこから色々あってやっと異世界転移出来るようになり異世界と現実、2つの世界を行き来するようになる。この辺も斬新だ。異世界転移といったら異世界に行ったままか最終回辺りでやっと現実世界に帰ってこれるイメージが強いので両方行けるのは珍しい。この作品以外だとモンコレナイトくらいしか自分は知らない(例えが古くてすまん)


そんな感じで斬新な設定なのが好ましかったのか一気に当時の最新話であった第2章の46話まで読み進めてしまった。


その時勢いのまま書いたレビューがこちらだ。



現段階での最新話(46話)まで読ませていただきました。まだ作者様が言うには序盤の段階ですがレビューさせていただきます。

まず最初のなかなか異世界に行けず時間が過ぎていく過程に度肝を抜かれました。思春期から中年までの心の内が段階的に描写されているので読んでいるこちらの方までまだかな…まだかな…このままじゃ主人公が中年に…!とあらすじでちゃんとその事が書いてあるのに焦ってしまって。すっかり感情移入してしまいました。
そこからあらすじの通り異世界と現実を行き来するようになるわけですが…正直最初はどうなんだ?異世界だけでいいのでは?と思っていました。しかし異世界パートと現実パートが入れ替わると雰囲気と人間関係が変わるのでメリハリがあり、これは必要だなと。どちらの方にも伏線かなと思われる描写が出てきたので続きがどうなるのかとても楽しみです。一読者としてワクワクしながらお待ちしております。



今見返してもああ、読むのが楽しかったんだなと懐かしい気持ちになった。


この作品の凄いところは内容もそうだが投稿頻度が早い。ほぼ毎日投稿している上たまに1日2話、3話連続投稿しているので現段階で第7章の333話まで進んでいる。凄い。


自分は第5章の最終話である239話まで読了した。一章ごとのボリュームが多いのと伏線が多くあるので章ごとに読むのがオススメだ。


時間が長く取れるようになったら第6章と第7章も読むつもりだ。とても楽しみである。


という事で『30年待たされた異世界転移』は面白いぞとおすすめする記事でした。おわり。